庭職考庭職というものはある意味、真っ当ではない職人だと思う。 別の言葉で言うと職人と呼ぶには生業自体が曖昧で評価を定めづらい職種だと思う。 何かの映像や本などの中で、数ミリ単位のこだわりで轆轤をひく木地師や絹糸を気が遠くなるような精密さで織り上げる機織職人や、私達庭職が日々使う鋏...
祖父の形見柳緑花紅。 私の部屋には書を趣味としていた祖父が書いた言葉が額に入れられ飾られています。言葉の意味はその字のごとく柳は緑に、花は紅に、ものごとは自然にあるがままに。 シンプルですが、ものごとの在りようについて深く、そしてすがすがしさとおおらかさを感じる言葉です。...