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PLANTS

ひとつの庭が出来上がるとき、そこには光や風の流れといった環境と、石材や樹木や草花などの要素が組み合わさり庭としての形や空気感がうまれます。特に雑木や山野草を使った庭づくりは、日本の古典的庭園スタイルに多くみられる自然をデフォルメして表現するものとは違い、野山の一部を切り取ったかのような空気感を表現することにあります。大げさに言うとひとつの生態系をつくりあげる作業であり、樹木や草花、石材などの要素を単体で主張して見せるのではなく、それらの要素を環境や求める美観に即し選択し、それぞれの要素を響き合わせ調和させていく作業となります。それはまた、自然界の摂理を辿る作業でもあります。

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